杉本修羅能「巣鴨塚 ハルの便り」(十四世喜多六平太記念能楽堂) 公開日: 2026年8月16日 前場。 謡を追っているうちに、 意識が少しずつ遠のいていく。 心地良い眠気が襲ってくる。 身体だけが、その場に残っている。 後場。 空気が変わる。 目が覚めた。 身体の奥が反応する。 見ているうちに、 自分で舞ってみたくなった。 「理解したい」ではなく 「身体を動かしたい」 そして舞台の隅々まで漂う、 杉本博司の数寄。 舞台、面、装束、謡、舞。 すべてを自分の美意識の中へ引き寄せてしまう。 数寄の極み。 前場では眠っていた身体が、 後場では舞いたがっていた。 身体の記録