メインコンテンツへ

イサム・ノグチ庭園美術館

公開日: 2026年8月19日

庭を見る。

石が在る。

作品が在る。
未完成の作品も在る。

これは、どちらだろう。
これは完成しているのか。
これは、まだ途中なのか。

見て回るが、
その違いが分からない。

イサム・ノグチの手が触れる前から、
石は在った。

人間よりもずっと長く在り、
きっと、私たちがいなくなった後も在り続ける。

地球が在る限り、
石と作品は在るのかもしれない。

そう思うと、
人間の時間は、儚い。

《エナジー・ヴォイド》の前に立つ。

圧倒的な気配。

見ているうちに、
自分がとても小さくなる。

何もできない。

無力だと思う。

なぜか、
祈りたくなる。

手を合わせたくなる。

AKARIの光のなかへ入る。

明るい。

けれど、
すべてを照らしてしまうような
絶対的な明るさではない。

暗がりの向こうから、
光明が差してくるような明るさ。

ひとつではなく、
いくつもの光が浮かんでいる。

光が重なる。

満たされていく。

これからも人は、石に触れ、
かたちを残す。

そして暗がりに光を置く。

ただ祈るように。

美術館レビュー 身体の記録

記事一覧へ戻る

Back to top